陽炎が立ち昇るうだるような8月の太陽の中、
水族館の中に迷い込んだかに思えた
冷たく冷えたひと時の清涼。
バーン=ジョーンズの魔法にかかってきました。
ただ今、三菱一号館美術館で、バーン=ジョーンズ展が、開催されています。
以前から、ラファエル前派が大好きです。
たぶん、その背景、ストーリー性に魅せられるのだと思います。
恋焦がれて手にいれたのは、
1905年に出された
「Flower Book」の中から、
XXXIII Most bitter Moonseed
です。
憂鬱な表情の堕天使がこの世界に毒麦の種を蒔いている
聖書のイエス様の
毒麦のたとえをふまえた画と、解釈してもいいでしょうか?
毒麦のたとえ良い麦が育つまで、毒麦を刈らないお話。
イエス様のたとえ話は解釈が難しくて、
とにかく、清濁併せ呑むかくごをきめていないと、
なかなか仕事が進んでいかない今日この頃です。
泥の中を這うような日々ですが、
いつか、輝かしい銀の麦が育つのでしょうか?
The Flower Book by Edward Burne-Jones (1833-1898)
'Most Bitter Moonseed'
エドワード・バーン=ジョーンズ卿の「Flower Book」は、1905年に彼の妻(Georgiana)によって、死後に発表された。この本は、バーン=ジョーンズの秘密の切望の日記のようだ。 バーン=ジョーンズは、1882年に彼の花の絵の研究を開始し 彼は花の伝統的な名前をとって、彼自身の内部の世界(アーサー王や古典的な伝説や聖書に満たされた)を表現している。バーンジョーンズ展
Sir Edward Coley Burne-Jones, was a British artist and designer closely associated with the later phase of the Pre-Raphaelite movement in the late nineteenth century.

こちらでは、伝説の英雄や、おとぎ話の主人公に出会え
また鏡の表と裏を交互に垣間見るような、
不思議な魔術の世界を体感できる空間に浸ることも・・・
偉大な魔術師バーンジョーンズの仕業といえるでしょう。