Little red riding hood

最近、世の中では、REDな新作が次々と発表されています。そんな時代。
それは、あまり明るくない時代ではありますが。
2015年は、そんな時代でありました。
皆、元気が、力が欲しいのです。
赤の持つ魔法の力。

12月のミネラルフェアーで、可愛い小さな赤ちゃんのようなスピネルの原石を見つけました。

Little red riding hood～赤ずきんちゃん～の小さなフードの先のように、尖っています。
小さいのですが、そのカラーは、凸品です。
どんなジュエリーにしようかと、悩んでいます。
原石の良さをいかしたいです。

赤のスピネルは、眠れる能力を呼び覚まし、富と名誉を引き寄せる力を持つといわれています。
カリスマ性を高めて、その尖った先端のような頂点を目指していきそうですね。

今こそ、手元に置いておきたいパワーストーンですね。

なぜだか、私はこの数ヶ月、赤ずきんちゃんマイブームに陥りまして、一人盛り上がっています。


クリスマスには、赤を身につけるのも、自然で嬉しいものですね。

クリスマスマーケットの上に、なんと、赤ずきんちゃんと狼がいました。

In the woodの仲間たちは、遠い記憶のおとぎ話から語りかけてきます。

クリスマスまでもう少し。

赤ずきんのカップで、暖かなグリューワインを飲みたいと思います。

12月22*23*24日は、アトリエセールです。

オーダーの、ご依頼を頂いていますお客様、ありがとうございます。

Merry Christmas & Happy New Year

皆様に
そして、赤ずきんちゃんと狼にも、
素敵なクリスマスが訪れますように。

クリスタルマジック

30度越えが、スタンダードな日々です。
暑いと言ったら負けでしょうと、思いながらも、負け続けてしまう7月。
クリスタルアクセサリーの注文が入っていたので、どんどん作っていました。

クリスタルには不思議な力があると言われていますが、一番お気に入りなのは、ヒマラヤの奇跡的な透明度のクリスタル。

石が好きなので、宝石から、貴石から、半貴石から、パワーストーンまで、何でも好きなので、なんだか楽しませていただきました。

夏バテしないようにと、思っていたら、最近、お塩にはまってしまいました。

ヒマラヤのクリスタル岩塩を削ってお料理に使っています。
熱中症にならないように、クリスタルのパワーを貰っています。

原点回帰

4月になって、同業者の友人が、今年30周年をするということで、おめでとう♪と、お祝いを言いましたが、ふと、自分も、来年は、30周年だということに気がつき、愕然としました。

それにしては、この成長の具合は、いったい何なのか！と、新な悩みが増えてしまいました。
言い訳なら、いくらでも思い付く。。。

先日、とある展示会で、懐かしい方にお会いしました。
その方は、素晴らしい宝石のカッターで、私が駆け出しのころ、すでに立派な名人級の方でした。


その方は、こちらは新人賞を頂いたときのデザインなのですが、その時、宝石をカットしてくださった、清水さんという方です。

シトリンと、アクアマリン。
ともに大きさも形も、お手を患わせるのに、十分でした。

当時、こちらは、保坂貴金属さんが、作ってくださいました。
なんて、素晴らしい会社なのだろう！と、私の感激が、ひとしおだったのを、昨日のことのように、覚えています。
ありがとうございました。

そして、清水さんは、なんと、今でも革新的なカットを生み出すのに、日々、邁進されているのでした。

当時、受賞祝賀会では、なんと、フルバンドのビッグバンドが入るという豪華さで、せっかくカッターの方とお話を！と、思ったのに、全く会話が、聞こえませんでした(TT)
だから、今回の再会は、とても嬉しかったわけです。

当時、私は、とにかく尖っていました。
デザインも、尖っていますね。
今では、あり得ないですが、私は、エキセントリックだったので、毎日が戦争のようでした。
過激で自由で、怖いものなんて、何一つなかったです。
事件だらけの日々は、なにかと意味がありました。

4月は、新年度の始まりです。
原点に戻って、やり残したことを始めなければなりません。
この不毛の時代に、原点の炎の前に、野生の勘を信じながら、やらなければならない事象が目の前に山積みになっています。

Orange Paradise

寒い日が続いて、空気が冷たく澄んでいるので、富士山が綺麗に見えます。

裏庭にあったオレンジの木に、気がついたら20個ほど実がなっていました。

ほったらかしにしていたのに、植物というのは、律儀なものですね。

綺麗な球体が、まるで沢山のランタンのようにぶら下がっています。

好きな色は？と、聞いた時に、
「オレンジ色」と答える方は、皆さんとても豊かな方が多いです。

こちらは、シトリンのスペシャルカットです。
富士山の麓に住む、仙人のYさんは、類稀なカッターで、世界に誇る技術をお持ちのお一人です。
さて、どうやって石留めをしようかと、悩みながら2年が経ちました。

こちらは、平面ではなく、球体をカットしてあるのです。
オレンジの皮をこのようにむいて、食べると、贅沢な気分です。

宝石は頑固で気難しいですが、人の手をかけたことで、調和した不思議な力を発揮します。
こちらは、パワーストーンとして、活躍しています。

沢山のオレンジで沢山のデザートを作りました。
とても爽やかで甘味も抜群。
タルトの色も鮮やかです。

実は、水も肥料もやらず、実がなるまで、忘れていました。それなのに、冬に思わぬ贈り物を貰って、不思議な気持ちがしました。
Natureの神様に、何もお返ししていないのに、いつも贈り物を頂きます。
実の成る木の豊かさが、凍える霙ふる日々を明るく照らしていました。

蘇るコニャック色の秋に

通りすぎる秋に。

秋色の琥珀をお洒落に飾るパリジェンヌたちを思いだします。

以前、パリのビジョルカで、アンバーを小粋に着こなす女性たちを沢山見かけました。

そんなパリの自由な気分を思いだして、アンバーのワイヤーワークを仕上げてみました。

素敵なおばあさまから、色々なジュエリーを受け継がれたお客さまは、誰もが憧れる素敵なキャリアの持ち主です。
華やかなマスコミで、しなやかに活躍されるのは、拝見するだけで励まされます。
しかし、それは、お聞きすればするほど、女性3代に渡る努力の賜物でした。

そんなおばあさまの想いは、古酒のコニャックのように凝縮されて残された形になりました。


今まで私は、頑張れば夢はかなうと、思っていたのですが、一代の努力で叶えられる夢の量は、ほんの少しなのかもしれない。

それならば、尚さら小さくとも綺麗な夢をかなえたい。
と、思えるようになりました。

秋は、そんな気付きの上を、美しく通りすぎていきました。